「沙高樓綺譚」「草原からの使者−沙高樓綺譚」浅田次郎

おすすめ度 
「沙高樓綺譚」    ☆☆☆☆
「草原からの使者」  ☆☆☆

「沙高樓綺譚」

沙高樓綺譚 (徳間文庫)

沙高樓綺譚 (徳間文庫)

サンプリング道中の空港で見つけた。
久々の浅田次郎はやっぱりすごいストーリーテラーだと思った。

気に入ったのは「立花新兵衞只今罷越候」と「夏の夜の刺客」。
いずれも著者の得意分野(時代劇・ヤクザ)だけど、話のひねりかた・叙情的な語りなど独特な味わいがあってよし。

あと、解説にもあったけど、「登場人物の告白」形式にすることで突飛さを帳消しにしてるのも素敵。

「草原からの使者−沙高樓綺譚」

草原からの使者―沙高樓綺譚 (徳間文庫)

草原からの使者―沙高樓綺譚 (徳間文庫)

今日amazonから届いて早速読了。

4つぐらいの物語があったけど、正直最後の「星条旗よ永遠なれ」しか印象に残らなかった。
印象は、「浅田次郎は下ネタも書けるんだな」ってこと。

なんか深い意味がありそうな記述もあるけど、結局のところ下ネタでしかなくて、普段使いの物語だけでなくふざけたものを書くとこうなるってのがわかった。

浅田次郎」を初めて読む人にはおすすめできない。