最近読んだ本

エチオピア滞在中からこれまでに読んだ本を列挙しておく。
評価を五つ星でつけてみる。

いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅

エチオピア中読了。☆☆☆☆
旅行中や旅行誌たい時に読むといい本。
時系列でなく、「世界一@@@な場所」とかでまとめてある点が、他の旅行記と違って面白い。
とにかく軽い。適当に読める。


新しい高校物理の教科書 (ブルーバックス)

エチオピア中読了。☆(勉強したくない人)〜☆☆☆☆☆(勉強したいけど物理のハードルが高くて手の付け所がわからない人)
荷物がほとんど持てず、日本語を読みたいときように難しくて何度読んでも読みきれなそうなこの本を選んだ。高校物理は力学を独学しただけで、ずっと勉強したかったのもある。
中身は、、、やっぱ難しい。自分の頭がついていけないのはしょうがない。数式を見るだけで理解とかできるはずないし。
章の頭で「お母さんの荷物運びを手伝うよう子どもが隣で引っ張っても、お母さんの負担は変わらない。なんでだろう?」とか、「磁石のN極はなぜ北を指すのだろうか?」などのとっかかりをつくって解説に入るって組み立てはいい。けど、正直問題が微妙すぎて全然知りたいと思わないのが残念。

新しい高校物理の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)

新しい高校物理の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)


影の地帯

エチオピア中読了。☆☆☆
松本清張は、「点と線」以来。
トリック作りが好きなんかなーって印象。最後のすっきりしなさに少し不満が残る。

影の地帯 (新潮文庫)

影の地帯 (新潮文庫)


モモ

2/7読了。☆☆☆☆☆
初☆ミヒャエル・エンデ。彼女がすすめてくれたので読んだ。
内容紹介は他にたくさんあるので省略。とにかくレベルが高い。
時間をテーマにしてて、「速くすすむほどすすまない、ゆっくり進むと速く進む」的な辺りなど、児童文学なのに哲学的。感じ入る点が多い。
あと、構成も秀逸だと思う。中盤で時間の神様みたいなのが出てきた時には、「出てくるの早すぎじゃね?この後書くことなくならない?」って思ったけど、そのあとさらにストーリーが深まっていくのがすごい。予想を遥かに超えてくれる本があるから読書がやめられないんだろうな。

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))


長城のかげ

2/7読了。☆☆☆
雀荘メンバーのすすめで読んだ。
項羽と劉邦的なストーリーのサブストーリーみたいな短篇集。
それなり。

長城のかげ (文春文庫)

長城のかげ (文春文庫)


街場のメディア論

2/10読了。☆☆☆☆☆
個人的な印象では、前半:メディア論、後半:「本」論。著作権電子書籍など。
後半がかなり読ませられた。意訳だけど、「著作権は読んだあとに発生する」と「電子書籍は本を読まない人が作ったビジネスモデル」「本は本棚に並べるというのがけっこう重要」などが不意打ちだった。
あと、市場原理・消費者などの言葉を使ったりして経済・物流の仕組みについても語ってる。んで、「贈り物をもらって、それを人にあげる本能的な能力」というのが良い。自分でも最近経済成長と市場原理って矛盾しそうだよな、とか、成長には無駄が必要だよな、って思ってたところのヒントになった。ような気がする。

ググった書評はこんな感じ↓
404 Blog Not Found:Sauve qui peut - 書評 - 街場のメディア論
読み手のいないレビューたち:書籍『街場のメディア論』 内田樹
bookybookyの書評ブログ : 『街場のメディア論』 内田樹 著
http://book.asahi.com/aisare/TKY201011010216.html

街場のメディア論 (光文社新書)

街場のメディア論 (光文社新書)