アベレージゴルファーが10ヤード余分に飛ばす方法、あるいは、スイング作りの第一歩

スイングはスコアのため、が前提

ひとまず自分のゴルフ認識。スイングはスコアのためにある。「飛距離のためにゴルフしてる!」とか一日一回でもいい手応えの球が打てればいいなどの考えもあるけど、今回は「スイングはスコアのため」という前提のお話。んで、アベレージにとっての「スコアのためのスイング」の要件には、正確さ・再現性・心のでなさなどがあるが*1、飛距離は入らない*2

これまで多くの参考書を読み、自分なりに妥当かどうか内容の吟味をしてきたつもり*3。んで、普段ゴルフをしながら(帰省した時メイン。去年から北海道にクラブを持ってきた)、重要だと思われた考え方・やり方は今でも自分の意識に残ってる。

アベレージゴルファーの練習場の問題点は、「小さいことにこだわり、大きなものを見逃す」ことだと思ってる。自分も気を付けてるんだけど、ついつい「腕をこのへんに上げるんだ!」とか思ったり。今回のエントリは、一番大きな部分(アドレスと体幹)について自分なりに大事だと思ってることの総まとめ。

方法

1.まっすぐ立ち、腹筋/背筋が適度に張った状態にする。お腹と背中が一枚岩で、「俺の体幹はねじれはするけど、曲がりはしないぜ!」なイメージ。
2.そのまま、骨盤辺りを曲げて前傾姿勢・アドレスを作る。この時、ケツはプリッとさせるイメージ。
3.そのアドレスから、腹筋背筋の動き・体の軸を感じつつゆっくり素振りをする。体幹・肩を意識して回すと、腕は勝手についてくる。
4.実際に球を打ってみる。このとき、スイングは非常にゆっくり。スイングの形・リズムを「俺は片山晋呉!」のイメージで。
5.このアドレス・イメージから生まれる「自分が振りやすくて、気持ちいいスイング」を理想の完成形として、追求する。

頭.飛ばそうと思わない→思う思わないに関係なく、良いスイングをすれば飛んじゃうから大丈夫。

方法の補足

1.背筋は上の方の広背筋と、下の方の脊柱起立筋を意識する。
2.背筋を使ったアドレスでは、よくある「お腹を曲げた前傾姿勢」にすることができない。骨盤辺りでの前傾を作ることで体幹を使いやすい良いアドレスになる。けっこうツライ体勢だけどそこは頑張る。鏡で見たりしておしりが足より後ろにいってないことを確認する。
3.腹筋背筋を意識することで、その真中辺りにある仮想的な「体の軸」を意識することができ、かつ、軸をぶれさせることができなくなる。んで、意識した軸の動きがよりスムーズな方が「気持よく」感じるから、素振りをたくさんして気持ちいいスイングを探す。
4.「イイ珠を打とう」という意識を過度に持たないのが大事。「当たっちゃう」から大丈夫。当たりが悪くて「頭」の方に悪影響がでそう*4なら、素振りをたくさんしていいイメージを頭と体に植えつける。良いスイング・リズムをできれば必ず当たっちゃう。当たらないのは、良いスイング・リズムを作れてないから。
5.この理想は万人に通用しないのはわかってるけど、多くの人にとって「使える理想」だと思う。さらに自分の気持よさという他人から見えない判断基準ってのもゴルフというスポーツにあった発想なんじゃないかと。最終的に「速く振る」上限は、体の軸がぶれず、フィニッシュも崩れない範囲を目指す。この範囲は、持ち前の足の裏・足の筋肉次第だろう。

頭.イメージ・意識がすごく大事。「当たる気がしない」とか悪いイメージがある、とか言ってる暇があったら、素振りをして「自分が気持ちよく感じれてるか?」を感じるようにした方がいい。

メリット

・構えの段階でのチェックポイントを打球の度にチェックする意識を植えつけることで、心が出ないスイングができるようになる。
・気持よさを重視することで、再現性を高める。
・手先や腕、足の動かし方より、体幹の使い方の方がより「大きい」。だから、それができれば自然と方向性が良く、距離もほどほどに出るスイングになる(というか多分以前よりは飛ぶようになっちゃう)。このメソッドをしっかりやれば一般男性で200yは必ず飛ぶようになるんじゃないか。
・大きな部分を最適化してから小さいほうにいく方がきっと効率的かつ戦略的。

頭と体の問題

小さい筋肉より大きい筋肉、腕の筋肉より体幹の筋肉を使った方が、エネルギーは大きいし、再現性も高い。頭ではなんとなくそう思えるし、わかってる気がする。でも、自分の身でもってそれを実行するのがむずかしい。なんでかって、体は勝手に動くわけじゃなく頭で操作するから。「頭でわかってる」のと「実感を伴ってわかってる」の違いは無意識でも、操作した体の動きとしてアウトプットされる。

頭がジャマをするのを防ぐ-体に教え込む

頭がジャマしようと、練習中は「いい体の動き」を体からアウトプットして、「いいイメージ」を頭にインプットするのを再優先する。

頭がジャマをするのを防ぐ-感情を持ちにくい頭と体を作る

頭がジャマをするもう一つは「感情」。自分でそう思いたくなくても感情は持っちゃう。それが邪魔できないようにした方がゴルフはきっと上達する。

あとがき

・10y飛ばすじゃなくて、「スイング作りの第一歩」ってタイトルの方がフィットするかもしれない。
・自分は「〜〜をする!」っていうのがあまり好きではなくて、「〜〜になっちゃう!」ってのが好きなんだなーって改めて思った。ゴルフの場合は、もともと「できない」ことを「しよう!」ってスジの違う考え・感情を持っちゃうのが上達の妨げになっているのではなかろうか?と思う。
・ゴルフ雑誌が毎回逆のことを言う*5のは、スイングを相対的すぎる捉え方をしてるからだと思う。あと、一つの答えにたどり着いちゃうとそれ以上雑誌を発刊できなくなるというのもある。まあ、ピンポイントに必要としてる人に届けばそれなりに効果はあるんだろう。さらに、自分もそういうのが嫌いじゃなくてひと通り読んで、吟味してるからまあよし。


参考図書

今までに読んだことのある本のうち、今パッと思い出せたものを以下に挙げる。おすすめは画像表示されてる上の三つで、他はタイトルのみになってます。

真実のゴルフ (幻冬舎文庫)

真実のゴルフ (幻冬舎文庫)

本番に強くなるゴルフ (ゴルフダイジェスト新書)
シングルへの道 倉本昌弘のゴルフ上達問答集 (日経ビジネス人文庫) (日経ビジネス人文庫 グリーン く 1-2)
パットの神髄 (知的生きかた文庫)
ゴルフわが技術―スコアの壁を破るシンプル・テクニック (PHP文庫)
練習ぎらいはゴルフがうまい!―プラスハンディが考えた合理的スウィング作り (ゴルフダイジェスト新書)
普通のサラリーマンが2年でシングルになるための18の練習法 日経プレミアシリーズ
進化するゴルフ (講談社+α文庫)
江連忠のゴルフ開眼! (日経ビジネス人文庫)
確実に7打縮める カリスマ江連 七つの知恵 (講談社+α文庫)

*1:MECEではない

*2:ドライバーで平均170-180yあればおk

*3:大半がくだらない相対的・その人次第なものなので実践してない

*4:悪い手応えが残ってる、当たるきがしない、等

*5:ラフは上から打ち込む!と言った次週に、ラフからは払い打ったほうがいいんだよ、とか