日本人の学力推移が知りたい[2011-若いうちの教育機会][2011-日本の未来を予想する]

内田樹下流志向を読み始めた。


今、はじめに、を読んでて、「日本人の義務教育を受けてる世代」は年を経るごとに勉強しなくなっている、ってのが出てきた。中学校ぐらいの時に、うちの父ちゃんの若い頃は全体的にもっと勉強してたって言ってるのを聞いたことがある。現状の「学校の授業でわからないことを質問するわけでもなく、授業を聞くわけですらない」のに「家でも勉強しない」なら、何も学んでいるといえないこともわかる。昔がどうだったかはわからないけど。


年毎の学力推移を把握するのに、毎年同じ試験内容で!ってすると問題があるのはわかる。でも問題を変えてしまったら比較ができない。でも、「俺たちの若い頃は云々」という主観的なものじゃなく、客観的に扱えるデータが見てみたい。てことで、例えば、小中学校・高校の先生が自発的に「5年サイクル5セットの問題を用意して、5年毎に全く同じ試験*1を同学年の学生に課す」ぐらいだったらどうだろう。これを新卒でペーペーの先生が定年までやるようにしたら、シンプルで手軽ながら、価値のあるデータが集まりそうだけど、そういうのってないんだろうか。見てみたい。


ところで、内田樹はあえて難しめ・古めの日本語を使ってるから読んでてためになるし、内容も面白い。最近本を読んでないけどこの本は楽しみ。あ、「意識の量を増やせ」も感想書かなきゃ。

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

*1:期末試験とかでは範囲が変わったりするだろうから、あくまで小テストみたいにして