意志のみが「良い姿勢」「良い型」を作る

昨日、ゴルフが下手だという友達と打ちっぱなしに行った。基本を教えてくれというので、「アドレスで出る球が決まるから、アドレスをしっかりすることが大事だよ」とかを教えておいた。


具体的には、アドレス作りのルーチンとして

  1. 両足をそろえ、ボールにフェースを合わせて立つ
  2. 両足をそれぞれ同じだけ開いてアドレス完成。7Iだったら足の幅は肩幅ぐらい。
  3. スイングは、上げて下ろすだけ。スイングは複雑な運動だけど、単純に考えること。


さらに、一番最初にボールの後ろから狙う方向を確認してアドレスに入って行くことや、フェースを合わせる前に肩・腰・膝のラインをまっすぐにすること、フェースも含めてすべてのラインがスクエアのままであることを確認する、だとかのより細かいルーチンを入れても良いということと、大半の初心者は「腰の骨盤辺りで前傾を作る」ことができず、「猫背で前傾を作っている」ことも伝えといた。


教えてしばらくすると、「めっちゃ前より当たるようになったー!!」とその単純な友人は喜んでた。アドバイスが役に立ったのならなにより。

「違和感がすごい」「腰曲げるの辛くてムリ」

とは友人がアドバイスどおりにやった時に言ってたこと。違和感があるのは、これまでのやり方と違うから。自分が「いつもやっている通り」にやってれば違和感がない。だけど、「いつもやっている通り」ならアドレスは変化していないし、よくなってもいない。


普段してる姿勢を作るのはラクで、普段しない姿勢を作るのは大変。で、「良いアドレス」とは多分日常生活で作らない姿勢。だから、楽な姿勢でボールを打っている初心者が「良いアドレス」を作ろうとすると、必ず「姿勢が辛い」ことになるし、辛ければ少なくとも変化していることは確か。

ラクな姿勢の行き着く先

猫背で、頭を前に突き出し、肩を前に押し出し、クラブと一直線になるように腕を構える。たぶんこれが多くの初心者に共通する「ゴルフにおけるラクな姿勢」。アドレスについて何も考えずにただボールを打っていると、「自分が違和感を持たないよう」、「楽な姿勢をさらに楽にするよう」に体は勝手に、惰性的にアジャストし続ける。その結果、スイングは「本人が気づかないうちに」どんどんダメになっていく。

姿勢を維持・向上させるのは意志の力

ゴルフに限らず、人生上の全般において良い球を打つためには、「良い姿勢」や「良い型」を持つことが大事だし、それ以前に持とうとする意志が必要。この意志の力でのみ、「良い姿勢」「良い型」を目指すこと、あるいは現状維持を目指すことができる。そして、「良い姿勢」を目指しているとき、「辛くて当たり前」と思えると強いんじゃないかなあ。