最近の研究経緯を振り返る

今年1月から始まったノンストップな研究も、学会発表2つが済んで後は論文にするだけになったので、ここまでの流れを振り返っておく。

今年1月、新しい実験を始めるも、3月に方針転換

今年の1-3月の間に、vivoで新しい実験を始めようと動物を飼育・サンプル採取した。んで、予備的な結果を出したところで、一旦方針変更。予備データをコントロールとして新しいデータを出そうと思ってたけど、その予備データ自体、扱い方次第では新しいし、意味もある。んで、誰かがやらなきゃいけないけど、誰もやってなかった。だから、この予備データと正面から向きあい、しっかりした基礎を作ろうと思った。

土台のないところに新しく出すデータには意味があまり生まれないとも思ってた。
研究のタイプを考える - ある生物系博士課程大学院生の日記

3月後半から、自分の研究テーマにとっての基礎作りをメインにした

この時点で3月末。6月中旬の学会を目標に終わらせられるように計画を立てた。研究内容の性質上か、この時点でアウトプットと時間的な計画をしっかり立てることができてたから、そこからはただの作業としてガツガツ進めるだけだった。

6月中旬、大体データ出しは終わった

んで、実際に時間・内容ともに大体予定通りに終わらせることができて、無事国際学会・国内学会の2つで発表してくることができた。


結果としては、当初の目的をしっかり落とすことができて、プラスアルファでいくつか今後取り組み甲斐のありそうな面白い発見もあった。ニッチな分野だけど、自分としては、この論文を引用せずに研究はできない、と言えるぐらいのいい土台作りができたと思ってる。

ここまでの流れを作れたことには満足

「気づいたらスタートしてた」のが今まで自分のしてた研究だった。けど、今回は、スタート前に自分で意識的にスタート地点・ゴール地点を決めることができた。実際に、データ取りから発表まで全て予定通り、あるいはそれ以上によくできたと思う。で、現状としては、後は論文にするだけってところ。


で、成果は成果なんだけど、今回自分にとって最大の収穫は、時間管理だけでなくアウトプットの質を高めるためにも「事前に詰めれるだけ詰めておく」のが重要だと実感できたことかもしれない。今後もこういう風に「研究設計に時間をかけてしっかり練り、あとは作業として進めるだけ」というスタイルでやっていけるよう意識していけたら嬉しい。

という流れを踏まえてここで一段落、と思ってた

けど、やっぱりラボに戻るとある程度のプレッシャーもあって、次の実験・研究に急かされるように感じちゃってるのが今。そりゃやることがなくなった状態なんてのはないけどさ。


これまで半端に取り組んでたのが合わせて5個ぐらいあって、たぶん多すぎるので、整理したり色々と考える時間がほしい。ノンストップでそのまま実験に戻っちゃうと後戻りができなさそうな危機感もあるし、ちょっともんもんとした気分。