運は「バカ」にこそ味方する(桜井章一)

こんな時は桜井章一だな、と思って読んでみた。心の洗濯的な意味で桜井章一本がいいだろうと。
この人の本はもはや自己啓発の一極になってると思う。麻雀やら雀鬼やらあるけど、そういうバックグラウンドが効いてか、自己啓発の中でも尖ってる印象がある。*1
速読の練習がてらサクサクめくって、30分で読めた。全部読んだというよりは、引っかかった所だけ読んだ感じかな。


思ったこと

考えることを感じることにつなげる

本書を一言で言うと、「考えるな、感じろ」なんだろうけど*2、結局のところこの両方はつなげられるはずだと気づいた。考えて悩んで病んじゃう、ではダメだけど、考えた結果、自分の感覚的に望ましい行動や考え方ができればそれでいい。最初は考える事自体練習しなきゃだけど、だんだん慣れて思考のショートカットができるようになって、「考えないで、直感的に望ましいものを思いつく」に至るんじゃないか。まずは、「自分が気持ち良く感じるものを考える、考え出す」ところに最適化していくこと。考えた結果に自分がしっくりいかないものがあれば、考えが不十分、考える方向を変える、あるいは、考えてる対象がそもそも不快だから考えるのをやめるなりなんとかする、これで良いか。*3

心を無にする時間を作る

思考は必要だけど、考えてばかりだとどっかで行き詰まる。そんな風にも思う。だから、考えないで、感覚だけでいられる時間を作る。瞑想みたいにしなくても、ただ気の知れた仲間の中で自分のしたいことをするってのでも良いだろう。

運がなくてもともと。気にしない。

運がある前提で考えてると、ない時にへこむ。環境に文句を言いたくなる。へこむのはメンタルへの負荷、他のことへの悪影響で考えて面倒。環境に文句を言ってもしょうがない。
めんどくさいから、もともと運がなくてもいいように心の準備をしておく*4。自分がやれることに集中する。
そうしていくと、本書の言うとおり、「気持ちのいい人」になって、運が集まるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。そこは結果でしかないからとりあえず気にしない。

*1:ただ、こんだけ本が出てると、取り出せる上澄みが減って、中身が薄くなっていくような心配もあるかな

*2:こうまとめると他の桜井本も全て同じになっちゃうかも

*3:不快だから考えるのをやめる、それでいいんだろうか。考え方を変えて、気持ちよく感じるような考え方にする?

*4:運があるってのがどんな状態かよくわからないけど