少子化と進化

さっき夜メシを食べに行ったとき入った店でテレビを流してた。なんて番組か知らないけど、マイケル・サンデルがスタジオに来てビートたけしにからんだりして面白かったんだけど、そのあとでやってた少子化対策云々を見て思ったこと。


少子化でヒトって進化するんじゃね?

ここでは「特定の形質を持った集団」が「それとはちょっと違った形質を持った集団」になり、形質が遺伝的要因によるものを進化と呼ぶことにする。進化の細かい定義はひとまずおいとく。

んで、少子化する原因をざっくりすると
・一人の女性が生む産子数が減る
・そもそも一人も産まない女性が増える
のどちらかの場合。んで、番組で「少子化は結婚しない人が増えたせい」ってことになってたからそのまま前提とすると、少子化の原因は「そもそも産まない人が増えた」方が大きいってことになる。んで、「産まない人」は大体「結婚しない人」と近似しとく。

現在の世代と次の世代で集団を比べる

と、現在の世代は大きく分けて「結婚する人」「しない人」に分かれる。結婚しない人は次の世代を残さないからその形質は消えたり減ったりする。結婚する人は遺伝子がフツーに残る。

すると、次の世代はみんな「結婚する人」の子供たち。「結婚しない人」の子供たちは残っていません。

ってことで、遺伝的浮動とかじゃないけど、「結婚する人」「しない人」の形質が遺伝的要因(例えば、「結婚遺伝子」とか)によるものであれば、その遺伝子に関しては集団内での割合が変わる=進化する!ってことになるんじゃないだろうか。

最終的に少子化するのか?

上記のとおりでいくとすると、残るのは「結婚する」形質。しかも、女性だけでなく、男性も結婚しなきゃ子孫は残せない。そしたら次の世代辺りではみんな結婚遺伝子保有者増えるんじゃね?結婚する割合が大きくなったら、少子化解消されそうじゃね?

まとめると、

実態がどうかは別として、「子どもを残す人」「残さない人」に分かれてて、それが次世代に直結するのなら、もしかしたらそれって面白いよね。残す人・残さない人で遺伝子的な違いがあるんなら、それって進化に近そうだし。次世代以降を想像するのもちょと面白い。さらに、その遺伝子に連鎖して遺伝するようなものがあったらさらに面白そう。そんだけ。

ちなみに1

結婚して子どもを残す人の分け方として「できちゃった婚」と「それ以外」がいいのかなーと思ってたんだけど、調べてみたところ、できちゃった婚は出産総数の26.7%を占めるらしい。データは2004年。

ちなみに2

テレビに出てた少子化対策には、Sheena Iyengar教授?は「25歳過ぎて未婚の人には両親が結婚相手を探してこればいい」って言ってた。妥当なのかわからんけど、俺ももう26才。やばい。

選択の科学

選択の科学

ちなみに3

マイケル・サンデルビートたけしへのからみは相当おもしろかった。
近しい人のためにつくウソは許されるか?例えば、息子が大学入試から帰ってきてカンニングしたことがわかったら大学に本当をことを言うのか?みたいな文脈に乗せて、
「もしも、ビートたけしが映画監督で、その評判をみんなに聞いたら、みんなはどう答えますか?正直に答えますか?ウソをつきますか?」
って言ってるのがツボった。んで「あなたのためだから」ってCMを思い出した。