大型予算ってなんなんだ

研究費はあるに越したことはないだろうけど、JSTとかの大型のって何に使うんだろう。バイオの世界で、ラボメンバー10-20人くらいなら一年に3000万円ぐらいあればけっこうお腹いっぱいになりそう。世界に一台しかないオーダーメイドの天体望遠鏡を作りますってわけでもないし。


1億使いきろうとすると、何千万円の高価な機械を入れることになりそうだけど、そういう機械に専任の技術者を雇うわけでもない。んでメンテナンスされなければ誰も使えなくなる。いざって時のためにあると便利じゃん?その時にメンテナンスすればいいんじゃね?ってぐらいの感じで、たかだか5年ぐらいのために日本に数台しかないような機械を買ったりするんだろうか。


ポスドク雇うなら一人頭1000万円ぐらい?でも、研究期間中には研究期間の終わりを見据えて次のポジション探しをしなきゃいけない。それぐらいなら、ポスドクを雇うための費用1000万円×5年とかでカッチリしたポスドク予算の枠を作ったほうが、期間延長とか評価システムなどで柔軟に対応できるだろうしそっちのほうが良さそうな気もする。基盤Aとかにプラスアルファとして、追加申請可能みたいな感じでも良いし。


他の使い道というと、受託で実験をアウトソーシングするとか?ウェスタン一回10万円、みたいな。これをすればいくらでもお金が使える。


一つのラボに毎年1億円あげるよりは、10のラボに1000万円ずつって方が有意義な気がするんだけど、競争的やらなんやらの事情があって実現できないものなのかな。んでこういう現状であれば、誰かしらはもらうんだから、PIもそれに対応してとれそうなら取りに行く、そうして競争的な環境が保たれる。けど、その「競争的」にどんだけ意味があるのか。