研究とか研究室とか

マネージャーの立場・上の立場、を下から見ると

学生じゃなくなっちゃった 卒業式を終えて学生証も返し、後は1日から新社会人になるのを待つのみ、な無所属状態。 このブログを堂々と書けるのもあと数日なんだけど、思えばまだ今年の目標すらアップしてない。こんな自分だしまだまだ大学院のことで書いてな…

文献を送ってもらうためのメール

論文にアクセスできない時が時々あるよね 学部生の頃は読めないとそのままスルーしてしまうことがあった。けど、論文を書く段になって、「読めないから」というだけで読まず、引用もせず、はやっぱり良くない。国内の図書館からの文献複写依頼もできるし、最…

良い研究と良くない研究の違い

今になってちょっとわかってきた 良い研究と良くない研究の違いをわかっておくことは研究者として大事。 んで、今まであまりわかってなかったけど、やっと「良くない研究」が理解できてきた。良い研究のやり方はわからないけど、「良くない研究」の条件を整…

論文はビフォアアフター形式で書きたい

論文にかぎらず学会発表もそうなんだけど、イントロと結論が結局のところ一番大事なんだと思う。 マテメソ、結果は正確に書けてさえいればいい。誰が書いてもほぼ変わらない。対して、考察は腕の見せどころ、頭の使いどころ。何のためにやったのかってところ…

データに意味はない

後輩に、データに意味はないよって話をした。自分も卒論ぐらいまでは「データに意味がある」と思ってたし、それでも普通の生活には何も不自由はなかった。実際多くの人はデータに意味があると思うだろう。 例えば、 日本で年間3万人自殺する人がいる。 これ…

自分の芯を持つ−読書とか研究とか

レビューと本選び あるブログで本選びについて、「有象無象の本の中から自分で選んでもなかなか当たらんから、アマゾンの書評見たほうがいいよね」みたいに書いてた。思った。本選びに、自分なりの軸を持つのは大事。 自分の場合、本選びの時にレビューを読…

今日も良い一日だった

昨日はやや焦ったな。でもなんとかできた。 今日は朝4時ぐらいまで実験して、7時半に起きて用事を済ませて、昼間眠かった。まあほどほどに良い一日だったんだろう。 博士論文はただ今ワード、ダブルスペースで80ページちょい。スカスカなので文字数にして180…

論文のイントロをうまく書きたい

投稿中の3本目について今日レビューが終わった様子で、もうすぐコメントが返ってくる予定。16日にレビュアーに回って、21日にRequired reviews completedってめっちゃ早い気がするんだけど、なんだこれ?レビュアーでの即Rejectとかあるのか?Rejectでもいい…

明日から国際学会に行ってくる

発表はポスター。特に書くことがあるわけでもなく、まだ出発する準備も整ってないけど、なんとなく書いてみる。 学会 うちのラボからするとけっこう重要ででかい学会なんだけど、ここ数年誰も参加してない。自分も初めて。どんな発表があるかな。楽しみ。 場…

大型予算ってなんなんだ

研究費はあるに越したことはないだろうけど、JSTとかの大型のって何に使うんだろう。バイオの世界で、ラボメンバー10-20人くらいなら一年に3000万円ぐらいあればけっこうお腹いっぱいになりそう。世界に一台しかないオーダーメイドの天体望遠鏡を作りますっ…

がっかりして、怒れた。けど、まあいい勉強になった。

昨日 月一の研究報告。 ここ2ヶ月で考えて決めた新しいテーマのイントロを話してみた。たぶん今までで一番気合が入ってた。けど、反応はほとんどなくて、でも学部生にはそこまで期待してないからまだいい。ただ、唯一先生*1にもらったコメントが話した内容と…

英文校正から戻ってきた、伝わる英語を書けば良い

うちのラボでは、非ネイティブが英語で書いた論文は、基本的に英文校正に出すことになってる。自分は今回のが3つ目の論文だった。 論文書きって、文章作り・英語という両面で難しい。けど、英文校正に出す前提なら、 ・文章構成:しっかり。 ・英語:意味が…

研究テーマの尺度

前回書いたけど、研究テーマを考え中。これまでの研究にこだわらずに考えたい。んで、今月中には決めて、計画を8割方作るぐらいで進めたい。 研究テーマを考える→目指したいところはどこか 研究テーマを作る*1時には、自分が大事にしたいもの、自分が考える…

教わったことは全部仮説と考えると良い

研究にまつわる考察や実験、ディスカッション中でのコメントなど全て含めて、タイトルの通りだと思う。言い換えれば、教わったことも全て自分で確認するまでは疑っておくと良いだろう、ってこと。*1 先生の気持ちを考えたら、そうなるはず 学生が学生に教え…

今日やるべきこと、がすっきりするスケジュール管理が見えてきた

やっとしっくりしてきた これまではEvernoteで日々のタスク管理をしてたけど、色々と工夫してたらしっくりくるやり方が見えてきた。たぶん今後もブラッシュアップし続けるけど、それなりに一段落した気がする。以下にエッセンスの部分だけ書いとく。 今日や…

研究の実行面での全体像をおさえておく

研究というアカデミックな話の前に、研究成果を出すためにどう研究を進めるのか、という泥臭いけど大事なイシューがある。昨日後輩と話してて「これをやっとくといいかなー」と思ったことを書いておく。ちなみに、前回は「常に考え続けるべきこと4つ」を書い…

3つ選択肢を作って、1つに決める、を意識してみる

就活でコンサルやら某IT企業やらを受けていて学んだことに「決める」ことの大事さがあった。んで、自分の「決める能力」のなさを痛感させられもした。それで3ヶ月ほどこれについて考えていたのだけど、当面やれることとして「3つ選択肢を作って、1つに決める…

博士課程学生の強みと弱み、新卒マーケットでの位置づけ

就活で学んできたことの一つに、「博士卒というバックグラウンドを意識して、生かす」ということがある。この辺りのことを見聞きしたことがあまりないので自分なりにまとめる。 文系就職の新卒マーケットで理系博士卒が成功するために、「博士卒を採用する理…

学振と就活、インターン、報酬

前回書いた続き 学振特別研究員と就活との兼ね合いについて確認してみた - ある生物系博士課程大学院生の日記 前回は、学振と、就活の兼ね合いについて担当の方に聞いたことを書いてみた。 まとめると以下のとおり。 学振は就活を妨げるものではない 雇用契…

卒論の書き方、というか、書く前の心構えをアドバイスしてみた。

心構え:動き出す前に、できるだけの準備をする これから卒論を書き始める後輩にアドバイスをしてみた。具体的には、「書き始める前にやれるだけのことをやっておくこと」。これができるかどうかで、卒論を書く速さと質が変わるし、なにより成長につながると…

学振特別研究員と就活との兼ね合いについて確認してみた

はじめにー学振特別研究員のルールと、就活を両立させたい。両立出来ない場合は学振を中断するしかないのかな。 8月から就活らしきものを始め、短めのインターンに参加したり、OB訪問をしたり、と活動っぽいのは主に東京でしてる。でも、自分は学振の特別研…

後輩の指導って、博士課程学生にとっては良い機会だと思う

博士課程-進路に困らない過ごし方シリーズ第二弾。 就活を考えると、後輩の指導ってけっこう大事なんじゃね?って話。 後輩の指導は、就活のカギになり得る 就活で採用される人は、よく就活本で見かけるところでは、「一緒に働きやすそうな人」「一緒に働き…

生命科学と企業の存在意義

インターン応募のため、考え事に「就活」というキーワードが増えた。就活や企業みたいな言葉に馴染みがないから、ひとまず自分がちょっとはわかる研究や科学を軸にしてアナロジーで考えることになるのかな。 生命科学の存在意義 一般的:生命の理解 科学の世…

大学院生はなぜこんなに働くんだろう、そんなに報われそうでもないのに。

読んだ。 日本のアカデミア人材育成が危ない・その1【コメント表示】 : 大隅典子の仙台通信 関係無いようだけど、タイトルのとおりにいつも思ってる。学部生だとかでもすごく頑張っている人が多くて不思議なんだけど、今回は博士課程の院生について。 大学…

研究の「スジの良さ」って大事

研究の立案から実行に至るまで、「スジの良さ」ってすごく大事だと最近思う。「センスの良さ」と言うと個々人の持ち前の性質みたいになっちゃうけど、「その場面でとる手段」のスジの良さ。英語で言うと、"measure"みたいな意味で。 「スジが良いなー」と思…

マインドマップソフトを用いた論文の解剖、論文作成前の準備として構造作りのための解剖

はじめに 論文書きを最終的なアウトプットとしたとき、まずはマインドマップでの論文読み・論文解剖をすると良いように思う。 思いついたきっかけは、普段から自分の研究プロジェクト管理にマインドマップソフトのXmindを使ってたことと、100冊読む時間が…

研究者ーFirst authorとして生涯現役でいられるか?

実験が好きでも、研究者としてまっとうにキャリアアップしていくと実験ができなくなるジレンマ 大学院進学やポスドクになると決めるとき、結構多くの人が、「実験をするのが好き」だったり、「自分でデータを出す瞬間が好き」だったりして、進路を決めてたり…

研究の各ステップにかける理想的な時間配分について

論文一本にする研究をざっくり、プランニング、実際の実験・解析、考察・まとめ(論文化)という3ステップに分けると、その理想的な時間配分は3:1-10:3ぐらいかなーと思った。以下、ステップ別にその内容。 プランニング:3 普段からの勉強・論文読みとは別…

研究のタイプを考える

前置き 前回のエントリに書いた通り、全面的に納得だけど、あえて自分なりにまとめたりする練習。今回は「学位論文のタイプ」の項目について。 「大学院・研究者を目指す人へ」を読んで - ある生物系博士課程大学院生の日記 学位論文のタイプ 以下の4つが挙…

ブログを書く理由を考えてみた。

この前アップした学振のエントリがすごくアクセスを集めてて驚いた。というかむしろ引いた。今まで10ヶ月ぐらいでトータル5000アクセスしかないのに、ここ3日だけでそのうちの1000アクセスぐらいになってれば、そりゃ驚くだろう。2月は、月間1000アクセスで…