大きくざっくりつかんで、大事なところだけを切り出す

学会でテーマを思いついたので、論文セミナーにアウトプットするつもり

学会中に色んな発表を聞いてて、「自分が研究してきたのはこれのためだったのか!」と思うようなアイデアを思いついた。今までやってきたタンパク質に、他の3つぐらいのタンパク質群を組み合わせた感じで、知らないことだらけのトピックになるけど、ここはひとつしっかり勉強して思いついた仮説をブラッシュアップしようじゃないかと。


ちょうど来週は自分の論文セミナーの番。なので、それまでにしっかり勉強して最新のところにキャッチアップしようと思ってる。

やること:ざっくりつかんで、大事なところだけ取り出す

自分が思いついたのは、論文一本分だとかではなくて、たぶん数十本分のテーマなんだと思う。研究されてないみたいだけど、ここを研究しなきゃ自分がやってきた意味がないような気がしてる。たぶん、すごく大事な面白いところを突いてるはず。


このでっかいテーマから、残り半年でできるぐらいのサイズで小さく、でも最大限のインパクトを残して、「論文1本分の研究テーマ」を切り出したい。んで、この時大事なのは、全体をしっかり抑えておいて、その中のスイートスポットを抑えつつ、現実的にできるサイズになるようできるだけ小さく取り出すことだと思ってる。

自分の知識・経験を活かしてできるだけ大きく捕まえる

できるだけ大きく捕まえることで、研究のバックグラウンドが豊かになる。その中で組み合わせの妙だとかが生まれると、オリジナリティとインパクトが生まれる。この「自分だけが持ってる全体」「自分だけの捉え方」を研究のオリジナリティの源泉にできると強そうだし、長い間楽しめそう。

ざっくり捕まえる

細々としたところも大事。だけど、大きく取り出すときに重箱の隅にとらわれたら、たぶん面白くなくなる。大事な所、面白いところは、ざっくり捕まえても残るところにあるような気がする。

できるだけ小さく切り出す

現実的に取り組めるサイズでテーマを抽出する。この時にスイートスポットを抑えてないと、インパクトも一緒に失われちゃう。砂金をふるいにかけてるのに、大粒の砂金が流れて、小粒の砂金だけ残ってたら困るのと同じ。だから、全体を捕まえた段階で、その中で大事なところ・面白いところを抑えておき、損なわれないように意識する。*1

実際にやってること

・教科書を傍らに
Google Scholarで出てきた日本語のレビューを15本ぐらい読む
・読みながら頻出/新出キーワードを抑えて、
・英文レビューでもう少しテーマが絞れてるもの3本を読む    ←いまここ
・英文レビューを読みながら最新のコアになりそうな論文を5本ぐらい読む


上記に加えて、適宜ネットで調べ物、論文を検索しなおして追加、と、論文セミナーのBackgroundになるデータは随時コピペでパワポに落とす作業をしてる。あと、自分のテーマになる部分については、セミナーまでに「研究の完成予想図」がスキームとして書けぐらいになったらいいよな、ってぐらいの意識。読む作業については、最初はまずすべてをサラッと読むようにして、必要に応じて精読できれば良いかな、と思ってる。

コンサルだったら

こうやって全然知らないところに取り組んで、すぐにアウトプットを求められるって意味ではコンサルの仕事も似てるんだろうと思う。プロジェクト開始3日目ぐらいには全体を抑えた上で急所のディスカッションができるぐらいになってるイメージ。コンサル周辺でよく耳にする全体観や仮説思考だとかはきっと上記みたいな感じなんじゃないか。


今の段階ではそこまでできなくてもいいだろうと思ってるし、ちょくちょくネットサーフィンに流れちゃってるので全然無理。なんだけど、こうやって新テーマを考えて勉強する作業を、博士課程にいる間に5回ぐらいやってたらさらに面白く過ごせてたかなあ。

*1:だからといってスポットをすべて抑えたらいいかというとそうでもなさそう。