コンサルで不可欠とされる論理とかについて考えてみた。

コンサルタントの仕事って一番研究に近く感じられるような気がして、考え事もしやすいように思える。今回はコンサルタントに不可欠とされる「論理性」について、自分なりの考えたこと、感じてることをまとめておく。

論理を勝手に定義する

論理とは、スタート地点を決めて、前提を置いたときに、それをベースとして行き着くところまで行けるようにする仮想的な方法*1。具体的には、「何が問題なんだろう?」「どうしたらうまくいくんだろう?」といった疑問をスタート地点、周囲の環境・制約を前提として、問題点を洗い出したり、解決方法を考えだす方法。イメージとしては、誰が見ても納得!って思うようなフェアな思考・発想をつなげていくことで、道筋を見出す、あるいは、不要な道筋を消去していく感じ。


ただし、フェアな思考のみを積み重ねていくため*2どこに行くかはやってみないとわからない。そういう意味では感情を無視した「冷徹な方法」とも言えそう。また、情報収集やその組み合わせ方、情報を使った詰め方などには個人差が大きく、感情や直感的な判断を混じえずに「強い論理」を作れる人は少ない。*3

強い論理

「強い論理」はかなり遠くまで、あるいはスタート地点が見えないところまで運んでくれる。必ずしも強い論理がいいわけじゃないけど、論理で攻める時にいつまでもスタート地点周辺をウロウロしてるようでは「強さ」が足りない。「強い論理」を実践するならば、はじめに想像できるよりは遠くに行く事を覚悟しなければならない。んで、この「強い論理」を作れるのはコンサルタントの必須要件だと思われる。ただし、以下2点に注意。

  1. 現実性だとかを考慮しない分、現実的な実現可能性はその後別に検討しなければならない。
  2. ある程度のエキスパートにおいては、誰の「強い論理」も絶対的な移動距離は同じになってくる*4。つまり、「論理の強さ」だけでオリジナリティを出すのは難しい。

強い論理だけでなく、付加的に必要そうなもの

上記2点より、「強い論理」はコンサルタントの必須要件ではあるが、オリジナリティを出せるレベルの「論理の強さ」はアスリート的な難しさがあり、現実的にはその他の能力を合わせて価値を出していく必要がある。


具体的には、

  1. 強い論理コンボ:強い論理で出た結論に基づいて新たなスタート地点を置き、強い論理でもって実現可能性だとかを検討するメタ的なコンボ。
  2. 発想の飛躍:適切なタイミング・適切な方法での「飛躍」があっても良い?ただし、論理と違って飛躍はコントロール不可能だし、必然性に欠けるというデメリットが大きそう。飛躍した「面白いアイデア」は誰でも思いつけるし、コンサルならでは感がない。論理的な飛躍ってあり得るのか?
  3. 良い参謀役:参謀役として、解決策の提示だけでなく、実行する当事者の遂行能力を上げること


この辺も「強い論理」のみで行けるところなのか、あるいは人間力みたいなのが必要なところなのかは知らんけど、いずれにせよクライアントへのインタビューなりで仕事上の人付き合いはある。論理性一本でメシを食うなんてマゾヒスティックなことよりは、差別化できる何かしらの強みを作ったほうがいいよな。

あとがき

以上、感覚的に感じてることをまとめてみた。根拠も論理もないけれど、上記のような感じで解釈してると自分の頭の中で収まりが良いのは確か。

*1:演繹的?

*2:感情は入る余地がなく、理性のみ

*3:そういう意味でこの前のGDが難しかったのかな

*4:ような気がする