研究で常に考え続けるべきこと4つ

はじめに:自分の場合

これまで、いつもあーだこーだと考えてることが多くて、その分、実験量が少なめだった。で、考えてるだけじゃ前進=プログレスもない。実験しても、「やったことは間違ってたんじゃないか」とかくよくよしたり。それで、実験量を増やすと、手作業中心で頭がお留守になってどこに向かって進んでいるのかわからなくなったり、研究・実験の意義を見失ったりしがちだった。やり方・考え方が下手だったと反省してたけど、どう変えていいのかはわかってなかった。


そんな時に、就活を経て、「仕事を進める」上で何かしらの「決め」をし続けることが大事なのと、その上で動き続けられるのが大事なのがわかった。*1


これを研究に生かすとどうなるのか。どこについて決めが必要なのか、最低限「ざっくりした網羅的な考え」と「暫定的な決め」が必要な所を定式化してみたい。

最低限考えるべきこと4つ

1.意義
取り組んでいるテーマ全体の意義と、今目の前で取り組んでいる実験の意義・テーマ内での位置づけ。


2.作るべきFigure
取り組んでいるテーマ・問題点は、どんなFigureで完了・解決するのか?
「メソッド上作れるFigure」とは違う。


3.方法論
最終的には、実験系がワークし、再現性が取れる必要がある。
そのための細部へのこだわりと、暫定的な決め*2


4.時間
テーマ全体でかかる時間から、今取り組んでいる実験の集まり(例:学会発表までに必要なデータ複数)、今取り組んでいる実験一つ、これら一つ一つについて時間を見積ることができるはず。
ざっくりで良いので、一度は全体を見積もっておき、重要なポイントはより丁寧に見積る。
重要なポイントでは、より多めのバッファーを見て見積もること(見積り三倍の法則)。

この4つははじめに作っておく

以上すべて、研究を始める前の研究計画提案書*3の段階でざっくりと暫定的なものを作っておく。
そして、重要なデータ・知見が見つかった時に考え直すことで、よりベターな方向に修正していくのが理想。


最低限のチェックポイントとして書いてみたけど、この中でも重要なところ、軽くスルーして良いところはある。その辺は経験則とかトライアンドエラーでざっくり判断していければ良いのかな。
以上は今後もブラッシュアップしていきますので、コメントあればぜひお願いします。

*1:決めたことについては、一定の結果が出るまでむやみに反省しないことも大事

*2:Figureを作る段階で最終的な決めになるはず

*3:学振の申請書みたいな