博士課程でしておけばよかったこと

メンタル大事

ここ1年近く、家のことで本当に色々あった。かなり追い込まれてた時もあったし、なんとか自分なりに乗り越えてきたんだと思う。で、ここ1年でウツにならずに済んだ以上、今後もウツには無縁でやっていけるんだろうと思ってた。


で、昨日はボスと卒業した後輩(製薬勤め)の三人で飲んだ。その時に気づいたのは、「ここ1年、追い込まれてる時でも、常に自分がしたいことを無理やりねじ込んでやってきた。目の前の状況に流されるだけじゃなかった」ってこと。たぶん、「目の前に対応するだけで一杯いっぱい」になっちゃうと、ウツとかにもなりやすいんじゃないかな。


というマクラから、おもむろに、「博士課程でしておけばよかったこと」、後進の大学院生に意識してやってほしいことを書く。

コンテンツ

  1. 英語に触れる
  2. 研究者に気軽にコンタクトを取る
  3. 色んな分野を集中的に勉強する機会を持つ
  4. 研究・就活を含めて、色んな人に会う
  5. 日頃から周りにいる人とサシ飲みをする

英語に触れる機会を増やす

インターネットベースな話では、やっぱり英語の方が情報量がすごい。日本語で出てこないもので英語なら出てくる、そんなのザラ。研究では特に意識して、英語で検索したり、調べ物をするようにすると良いと思う。


あと、留学生がいたり、海外の学会に参加した時には、できるだけ多くコミュニケーションしてみること。失敗して元々、異言語の人と話せたら楽しいじゃないか。

研究者に気軽にコンタクトを取る

潜在的にコラボレーションする可能性のある研究者って実はたくさんいる*1。アカデミックなディスカッションだけでもいいし、互いにやってることを話せたりしたら、面白いし間違いなく勉強になる。


ただ、「今知らない人だから」って理由でコミュニケーションしないのではなくて、「今は知らないけど、自分から見たら大事な人」であれば、その旨をそのままメールに書いて送っちゃえばいいじゃんか。
文献を送ってもらうためのメール - ある生物系博士課程大学院生の日記

色んな分野を集中的に勉強する機会を持つ

ここで書いたけど、「一つの未知の分野をふんわり知っておく」ことはものすごく、研究の価値を高めたり、研究者としてのポテンシャルを上げるのに役立つと思う。
短期間で一つをモノにする勉強のやり方 - ある生物系博士課程大学院生の日記


一つやるのに1-2週間として、大学院にいる間に少なくとも10個ぐらいは新しいことをガッツリ勉強する時間があったな。やらなかったけど。

研究・就活を含めて、色んな人に会う

研究では、他の大学の先生に、「君の研究なんて夏休みの自由研究ぐらいのもんだね。もっとレベルの高い研究しなよ。勉強勉強。」と痛烈に批判してもらったり、あるいは、「創薬ってめっちゃ楽しいんですよ!」ってな姿を見せてもらったりした。


就活関係では、最終的に行くことになったコンサル業界の人にも多くお世話になって色んな話を聞いた。コンサル以外でも、某IT企業のジョブにいって事業会社の考え方や、コンサルと全然違うところを学んだりもした。



何を学ぶかは、相手次第、自分次第だけど、間違いないのは、「自分から会いに行かないと、誰も教えに来てはくれない」こと。その点、学生は「@@大学の学生で、おたくのような研究/事業に興味があるので誰かお話しさせてください」というだけで、チャンスがゴロゴロ転がり込んでくる特権階級。「今日も朝から晩までがっつり実験ですよー」みたいに研究や研究してますアピールばっかりしてないで、他のこともしっかり考える、世の中のいろんなことを勉強する。それが結果的に研究の肥やしにもなる。そういうほうがかっこいいと思う。


就活を始めて4ヶ月たった。内定ももらったので、振り返ってみる。 - ある生物系博士課程大学院生の日記
思考とは、自動思考から一歩先に進むこと - ある生物系博士課程大学院生の日記

日頃から周りにいる人とサシ飲みをする

これは今まさに痛感していること。追いコンの時期だからこそ、面白いってのもあるけど、研究室にいると、やっぱり深い話をする機会はあまりない。その点、普段から人を誘ってサシ飲みをしてたら、刺激もあるし勉強にもなるし、なおかつ身近な人と飲むのはいつでもできる。絶対オススメ。

今日は麻雀とサシ飲み

てなところで、昼から後輩たちとセットで麻雀してくる。終わったら夜はサシ飲み。この時期ならではのスペシャルな毎日だなあ。

*1:少なくとも自分の場合はそうだった