学振特別研究員と就活との兼ね合いについて確認してみた

はじめにー学振特別研究員のルールと、就活を両立させたい。両立出来ない場合は学振を中断するしかないのかな。

8月から就活らしきものを始め、短めのインターンに参加したり、OB訪問をしたり、と活動っぽいのは主に東京でしてる。でも、自分は学振の特別研究員なので、研究の専念義務だとか、他からのお金をもらわない、などの規定もある。


ということで、知らないうちに規定に触れてた!みたいにならないよう、先日、就活と学振との兼ね合いについて担当の方に電話して聞いてみた。グレーゾーンや今後変更がある所もあるかもだけど、学振側の担当の方と学振採用者の同輩の手間が減ることを願いつつ以下にまとめる。記載内容は現時点でのお話であり、遵守事項の冊子に記載されていないことや、確認せずに越えちゃうと危なそうなラインについては各々で確認されたし。


また、今回のまとめは、地方大学の博士課程学生が東京に就活に行く目線なのでその辺にも注意。

学振は採用者の就活を妨げるものではない

「特別研究員には研究の専念義務があるけど、就職活動を妨げるものではない」とのこと。博士号全員を吸収できるだけのアカデミックポストはないし、就活が必要な人も一定以上いるだろう。学振から見ても、学振採用者がニートになりやすくなる状況を作りたいわけじゃなかろうし、そりゃそうだな。

研究の専念義務はけっこうあいまい?

研究の専念義務について、元々、平日・休日で指定されてるわけでもないので、就活を平日にしたって問題ないとのこと。専念の義務については、定義が微妙な分あいまいかも。

就活に充てる日数。というか、結果的にかかる日数

就活って、「選考に通ったから来週次の面接ね」みたいに、突然予定が入ってくる。しかも、選考に落ちて予定が入らないこともあるので、1ヶ月前だとかに「こことここで最終面接に行く予定なので東京行ってきます!」みたいな申請は難しい。ほんと、3日前とか直前にならないとわからない。んで、予定が入らないことには、就活は一歩も進まないので喜べることでもない。


という辺りについて聞いたところ、4-5日の就活なら届出は不要とのこと。さらに、選考をまとめて受けるために2週間だとか東京滞在することについて聞いてみたところ、これも「問題ないです」。連絡もいらないらしい。ただし、インターンで1ヶ月研究できません!って予めわかってたりするような状況なら、相談して中断届けを出すかどうか考えた方が良さげ。

就活の「インターンシップ」は別物

9月のインターンは、「雇用契約や研究との関連、報酬などのキーワードからして学振の手引きのとは関係ない」と自分で判断して参加しちゃったのだけど、一応聞いてみた。


遵守事項の冊子に出てくる「インターンシップ」と就活の「インターンシップ」は、名前は同じだけど、中身は全く別のもの。ということで、就活のインターンシップについて、「遵守事項のインターンシップ」に当てはまらない。定義等、詳しくは冊子を参照のこと。気にすべきはむしろ、報酬や期間かな。

選考途中でもらえるお金について

ジョブ形式等の場合の報酬や、遠方からの場合の交通費や宿泊費が出たりするので、その辺りと「他のところからお金もらっちゃいけません」との兼ね合いについて。


交通費・宿泊費などの実費分についてはもらって良い。


報酬は微妙。特別研究員は他と雇用契約を結ぶことができないし、原則的に他からお金をもらっちゃダメ。だけど、「雇用契約を結ぶようなインターンなら参加しません!」と言うわけにもいかない。ということで、これは「その都度契約内容だとかをもらって来て学振に相談してください」とのこと。

終わりに

学振関連のものって、研究費といい、研究奨励費といい、グレーゾーンなものは多いと思う。んで、知らずにルール違反をしてるのだけは避けたい。ということで、やはり担当の方を煩わせることにはなっても、微妙な問題なら電話して聞くのが一番。*1
あと「学振採用者でどの程度の人が就活関連で問い合わせたり、就活を実際にしてるのか」も聞いてみたかったかな。

*1:問い合わせがやぶ蛇になることもあるかもだけど