文献を送ってもらうためのメール

論文にアクセスできない時が時々あるよね

学部生の頃は読めないとそのままスルーしてしまうことがあった。けど、論文を書く段になって、「読めないから」というだけで読まず、引用もせず、はやっぱり良くない。

国内の図書館からの文献複写依頼もできるし、最終的には数十ドル払って購入してもいいかもしれない。けど、まずは直接本人に聞いてみるのが第一選択だと思う。


そのための第一歩として、このテンプレをシェアしておくと有意義かなーと思うので書いておく。

文献を送ってもらうためのメールテンプレ

件名:Request of reprint of your article
Dear Dr. @@,

I'm @@, a PhD course student in @@ University, Japan.
I'm now working on @@, and interested in your excellent works.

I'd appreciate if you could send me PDF files of your article below.
@@@@

Thank you in advance.
Sincerely,

@@

                              • -

所属機関など署名

                              • -


@@は固有名詞を入れる。ベストを尽くしてますが、単語・文法・礼儀に関する間違いはあるかも。

自分の場合

たぶん、これまでに15-20くらいはこういうメールを出した。そのうち、少なくとも半分は送ってきてくれてて、3日待って返信がなければ無視されたのかなーってぐらいの打率。国内の先生にはけっこう無視される印象があるけど*1、海外の研究者は総じてフレンドリーにサクッと送ってくれる。んで、これのいいところは、「文献が手に入る」だけでなく、「人とつながる機会になる」ということ。


相手によって、自分の研究の話を入れたり、メソッドや結果について直接聞きたいことを聞いたりもした。文献送ってほしい、というお願いから、相手が「君の論文読んだよ!その時メールしようと思ったけどしてなかったんだよね!」と研究の議論になって、そのまま研究のコラボレーションの話に進んでるのもある。


文献送って、じゃなくて、プラスミド送って、も似たような感じで出した。相手もけっこう本気で「最近使ってないけど、フリーザー探してみるからちょっと待ってて!」と見つけ出して送ってくれた。*2


海外の人は、はっきりした態度で「これについて聞きたい!」と言えば真摯に答えてくれるし、ピンポイントで有益な情報がガンガン入ってきたりする。ほんと有意義*3。そうするには、まずは数をたくさんこなし*4、返信がもらえたら一生懸命英文メールを書くこと。

*1:その場合は日本語で失礼な文章になっちゃってるかも

*2:今のところ結果に結びついてないけど

*3:議論だけのためのメールもしたことがある。「おたくの論文読んだよ。うちらも似たようなことやっててこんな結果出そうだけど、どう思います?」みたいな。

*4:ダメ元で文献請求する