科学

良い研究と良くない研究の違い

今になってちょっとわかってきた 良い研究と良くない研究の違いをわかっておくことは研究者として大事。 んで、今まであまりわかってなかったけど、やっと「良くない研究」が理解できてきた。良い研究のやり方はわからないけど、「良くない研究」の条件を整…

知見を生み出す−学会発表準備の時に卒論生に意識してほしいこと

後輩の学会発表準備を見てて、背景や目的、考察が浅いなー、それだと研究っていうよりテクニシャンの仕事みたいだなーと思って色々考えてた。*1 学会発表での学部生的な間違い 学部生の発表でよくある間違いは*2、 ・A・Bを比較することを目的として研究しま…

世界観と科学観、自然界に対する科学の限界、それと、世界を受け入れる人それぞれのやり方

世界はあらゆるものが渾然一体となって、ぐちゃぐちゃなもの。 人は、そんな世界でも、理解し、解釈、説明したい、あるいは、起きたことについて納得できる理由がほしい、そんな欲求を持ってきた。Aをすると、Bが起きる、みたいにシンプルに掴まえたい。それ…

世の中はぐちゃぐちゃしてる

世の中はそんなにスッキリしてない。シンプルに考えろってのは前に進むための工夫の一つではあるけど、やっぱり世の中はグチャグチャで、たぶん、根っこのとこではそういう認識で間違ってない。科学もそうだろうし、経営コンサルや、人生や生活、どれも自分…

科学におけるコモディティ化

「コモディティ」は最近のマイキーワードの一つ。コンサルに入るにあたって、「コモディティ化」を一概に良くないものだとも言えそうにないし、企業体としてはコモディティ化が起こる前提でどうやっていくのかが課題になるんだろうという感覚。さしあたって…

研究の各ステップにかける理想的な時間配分について

論文一本にする研究をざっくり、プランニング、実際の実験・解析、考察・まとめ(論文化)という3ステップに分けると、その理想的な時間配分は3:1-10:3ぐらいかなーと思った。以下、ステップ別にその内容。 プランニング:3 普段からの勉強・論文読みとは別…

研究のタイプを考える

前置き 前回のエントリに書いた通り、全面的に納得だけど、あえて自分なりにまとめたりする練習。今回は「学位論文のタイプ」の項目について。 「大学院・研究者を目指す人へ」を読んで - ある生物系博士課程大学院生の日記 学位論文のタイプ 以下の4つが挙…

倫理とは、良いことではなく、悪いことを規定するもの、かもしれない

今週、某大学の某教授が論文のデータ捏造で辞職するという事件があったらしい。日本のサイエンスのうち、自分もちょっと関係のある業界を支えるトップレベルの研究者だっただけにすごく残念。あと、そのラボのホームページにあるラボマニュアルにけっこうお…

人間の性差を考える

自分は一応研究者のタマゴ的な大学院生なわけだけど、こういう疑問は研究じゃないレベルでたくさんある。んで、多くは「科学」が扱えない話だったりして、だんだん根拠レスなエセ科学寄りの話に引きこまれてくわけだけど、まあしょうがない。研究対象として…